高断熱住宅において、日射遮蔽は気を付けなければ

 高断熱住宅において、軽視されがちなのが夏場の対策です。冬場は太陽光が家の中に差し込めば、非常に気持ちのいい陽だまりができます。しかし、夏場に太陽光が家の中に差し込むと、高断熱住宅においては熱の逃げ場所がなく、オーバーヒートになります。

 夏至の太陽高度はam8:00、pm16:00の頃で約37°、am10:00、pm2:00の頃で約61°、am12:00の頃で78°(京都において)になります。建物の配置や、窓の大きさや位置、それに庇等の設置を考慮して、直射日光が建物の中へ入らないような工夫が必要です。西日の対策は要注意です。

 最近の住宅は宅地が狭く、そのため南西、南東向きの場合が多くなっています。これでは全く庇は聞きません。南向きでも、8月後半から9月にかけては太陽高度が下がり、普通の庇では効ききにくくなります。

 その日除けとして、昔から横図のA・Bのように よしず や すだれ を使ってきました。昔は家に必ず誰かがいて、風が吹いてくれば巻き上げることができましたが、現代では難しいことです。C・Dのように、簡単な押えがあれば多少安心です。

 しかしいずれも、夜、窓を開け放して2階で寝るにはちょっと不用心です。Eの方法は、雨戸を木製のガラリ戸にして西日も避け、通風も取れるように工夫したものです。雨戸で戸締りできるようにすれば、夜中も開け放しにできます。

 東西の窓はこれほど大きい窓は少ないのですが、窓の内側に取り付けたレ−スのカーテンやブラインドなどの日除けは、ほとんど効きません。庇も、太陽高度が低いので全く効きません。

 窓の外にブラインドやオ−ニング、すだれ などを設置します。温暖地向けに発売されている日射遮蔽型のLowEぺアガラスも有効です。このガラスは、南向きの大きな窓には決してつけないでください。冬の太陽熱が入ってこなくなり、大幅に暖房エネルギーが増えます。